無呼吸症候群 Apnea

マウスピースでいびきの治療
(スリープスプリント)

スリープスプリント
スリープスプリントとは、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療専門のマウスピースの事で、寝る時に口に装着するだけで舌の落ち込みを防ぎ、気道を確保するものです。
SASは、浅い眠りで日中の眠気から居眠り運転事故を起こしたり、長期的に無呼吸が続くと、心臓病、不整脈、脳血管障害などを誘発したり、記憶力や思考力の低下がありますから、是非治療をおこなってください。

医療器具使用のいびき治療としては、スリープスプリントは2006年5月よりFDA(アメリカ食品・医薬品局)で日本初の睡眠呼吸障害の防止医療装置として認可されています。

マウスピース治療の具体的な方法

具体的には、自分の歯に適合させた【スリープスプリント(マウスピース)】を装着して、下の歯(下顎)をほんの僅かだけ(数mm程度)前になる位置にすることで舌が持ち上がった状態となり、呼吸をする際の息の通り道となる気道が広がることで、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状が改善されるといった治療法です。

マウスピース治療法のメリット

スリープスプリント(マウスピース)を使用した治療法のメリットとしては、外科手術などと比較して手軽で簡単な方法である割にその有効性の高さにあることと、CPAP療法ほどの煩わしさがなく、かさばらない大きさなので携帯して持ち運べるので、旅行などで外泊する際にも利用できるといったことなどが挙げられます。

マウスピース治療法の適応条件

・軽度~中程度の睡眠時無呼吸症候群に適用。
・残存歯が少ない場合は適用できない。(18歳以上で約20歯)
・鼻呼吸ができる。

保険が適応になりますが、耳鼻咽喉科などの紹介状が必要となります(歯科、口腔外科からの紹介状は不可)ので、睡眠時症候群で、マウスピースで症状が改善されると診断を受けた病院または診療所で紹介状を書いてもらってください。
正常な場合
気道は十分開いて、いびき・無呼吸はありません。
いびき・無呼吸の状態
普通に口を閉じている状態。
気道が圧迫されます
装置を入れた状態
下顎を持ち上げ気道を開きます。 空気が通りいびき、無呼吸を防止します。
高い効果を得られます。有効率は87%。
(重度の無呼吸症を除く)